静修の友

静修の友 記事一覧

2019年5月14日
いきいき卒業生 #星澤雅也さん
2019年2月9日
最終回
2019年2月8日
#量質転化の法則
2019年2月7日
#y=ax
2019年2月4日
#立春の卵
2019年2月3日
#入学式・卒業式
2019年2月1日
#卒業式の歌
2019年1月31日
#10年後の自分への手紙
2019年1月30日
#あのときかもしれない
2019年1月29日
#少年の悲しみ
2019年1月27日
#長~~い話
2019年1月26日
#見たな~ 見たな~
2019年1月24日
#ブラックアウトの夜(補・静修版百物語 3 )
2019年1月23日
#ブラックアウトの夜(補・静修版百物語 2 )
2019年1月22日
#ブラックアウトの夜(補・静修版百物語 1 )

静修の友 最新記事

いきいき卒業生 #星澤雅也さん

静修の友№45 (2015)「いきいき卒業生」より

明るく楽しげに話す姿がとても魅力的な星澤さん。お母様は料理研究家の星澤幸子先生です。現在星澤クッキングスタジオのプロジェクトチーフとして多忙な日々をお過ごしの星澤さんに、やんちゃだったと評判の高校時代、そして将来についてを熱く語って頂きました。

2003年卒

2003年 辻調理専門学校入学

2004年 同専門学校卒業、同年

日本料理明日香、泊船にてホール、調理補助として勤務

2006年 調理師免許取得

同年 西ドイツ・ケルン市

日本料理リストランテ金太郎就職

2008年 帰国  星澤クッキングスタジオ就職

2014年 蕎麦打ち初段取得

登山(冬山も)、マラソンやウォーキングラリーも行うなど、プライベートはアウトドア派

 

○楽しかった高校生活

自他共に認める目立ちたがりやで、学祭でダンスをしたり、実習中に女子と制服を交換したり、悪ふざけは沢山しましたね。女子ばかりでモテモテになる予定だったんですが、そうでもなかったなーと、彼女が出来て周りが困るくらいの熱々だったせいなんですけどね。クラスに男子は7人だけで結束力が生まれました。今でも仲良しです。後、苦手だったのが「藤野先生」。厳しく指導されて、正直「嫌だな~」と思ってましたね。それが卒業して仲良し7人で集まった時に偶然再会して、でもそこで色々と話をしていく内に先生の違う一面が見えたりして、今でも良いお付き合いが続いてます。面白いですよね。帰宅部で放課後も元気に活動してました。高校時代は本当に楽しかったなーと今でも思いますね。

○料理の道へ

子供の頃から料理がすぐ側にあって、料理の道に進むことに迷いはありませんでした。どこの学校にするかは色々考えましたが、東京への好奇心もあって決めました。卒業後2年間は都内でその後2年契約でドイツに行きました。その2年も終り、「さて」となった時母の希望もあり、北海道に戻って星澤クッキングスタジオに就職しました。

○母として先生として

母のことは先生と呼んでいます。最初は使い分けていたんですが、職場でお母さんと呼んだことがあって、もう恥ずかしくてそれからは先生です。学生の時の方が普通に仲良しでしたね。今は仕事の関係で意見の違いが出たりして、前は何も気にしないで甘えていられたのかなと思います。一緒に仕事をしてきて思うことは、先生が歩んで来た道は決して間違っていない、そして北海道の食のより良い未来を願って努力してきたことを、自分も続けていかなければと思っています。

○今後の抱負

北海道の家庭料理の中の道産食材の普及率を上げて行きたいと思っています。

北海道産は今や立派なブランドです。安心・安全な食材、その良さと魅力をまだまだ沢山の方達にお伝えしたい。道産の食材が家庭料理の中に沢山使われるようにして行きたい、それが僕の願いであり目標です。その為に企業とのコラボ商品やイベントなども色々と行っています。札幌に帰ってきて7年教えて貰うことばかりだった自分が、一歩進んで人に教える側になることも増えて来ました。北海道に根を下ろして仕事をして行こうと思ってもいます。まだ道半ばですが、今後も北海道の食の発展に力を尽くして行きたいです

最終回

これまで、100回分ぐらい書いたでしょうか。もうだいぶん前にネタ切れし、後は無理無理ひねり出すような感じで理屈っぽくなり面白くもなんともなくなってきました。そろそろ潮時だなと思い、これをもって最終回とさせていただきます。ご笑読いただきありがとうございました。また、いろんなコメントをいただいた同窓生の皆様に感謝申し上げます。

また、「静修荒野の用心棒」や「ブラックアウトの夜」に出演いただいた先生方には、勝手なキャラを付与させていただき、本来のイメージを相当棄損してしまいました、なにとぞ寛容な心でお許しください。

書いている間、脳は静修高校のあちこちの場所や人や時間の中をネタ探しに彷徨っていたので、これで二度目の退職をする気分です。

同窓生の皆様のご健康とますますのご活躍を祈念いたします。ありがとうございました。

#量質転化の法則

授業や集会で話した別なネタを思い出しました。哲学で弁証法というのがあります。その一つの考え方に「量質転化の法則」というのがあります。ぼくは、これを三浦つとむという人の『弁証法はどういう科学か』(講談社現代新書)で読み、とても納得できる好きな考え方で自己流にくだいてよく生徒に話したのでした。あるクラスの生徒たちに卒業にあたって書いた文章がありますので、一部を転載してみます。

<何であれ一定の「量」が蓄積されれば、それは「質」的な飛躍をもたらすという考え方です。ぼくはこれを「ワープ」と呼んでいます。スポーツの練習で考えてみてださい。一つの技術の練習を繰り返していると次第に上達してきます。しかし、ある段階に達すると壁のようなものができて、やってもやってもその壁を越えて次のレベルにたどりつけない時期が必ずやってきます。ここで嫌気がさしてやめてしまうと、絶対にその壁の向こうの世界は見えません。しかし、不思議なことに、それでも愚直に練習と工夫を重ねているとあるとき突然、ひらめきというか、悟りというか、ぱっと世界が開けたように、出来なかったことがあたりまえに出来てしまうことがあります。これをぼくは「ワープ」と呼んでいますが、この体験の繰り返しが技術の上達だと思います。でも、これは特別なことではなく、成長してきた過程で君たちも何度もこの「ワープ」によって脱皮を続けてきたのだろうと思います。コツは、壁が見えたとき、自分の限界だと考えて降りてしまわないことです。「継続は力なり」という言葉は信じていい。>

これはスポーツに限りません、芸術の鑑賞眼や、様々な職業的なプロの知識や職人の技術などなど、ある一定の体験的な量が蓄積されれば、常人からすれば信じられない質が生まれるのだと思います。才能や能力という問題はあるかもしれませんが、それでも、それぞれのレベルにおいて、量は質に転化するのだということは信じてよいのだと思います。教育の一つの役割は、その「ワープ」の実感を個々の生徒に持たせることでもあると思います。ちょっとニュアンスは違いますが、「達成感」と置き直してもいいかもしれません。その体験は、その後の人生において効いてくるのだと信じるのです。

きれいごとかもしれませんが、ぼくは体験的に「量質転化の法則」は信じていいのだと思っています。

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