#小説・児童文学(7)

このエントリーをはてなブックマークに追加

澤井先生は昨年(2018年)の3月で早期退職されたが、7月に同じフレーベル館から二冊目の本が出版された。『ローズさん』という一冊である。澤井さんの本の「あとがき」から引用してみる。

「不思議な話が好きです。怖い話も。

この本は私の二冊目の本です。一冊目の『赤いペン』の姉妹編となります。(中略)

自信がなくて人を頼りがちな惟。上手に話せるか不安もあります。多くの人が発信者になっている現代、自分のことを上手にそつなく表現することが求められます。こんな時代だからこそ、上手な聞き手は本当に希少な存在です。私は上手に話すこと以上に、上手に人の話に耳を傾けることは大事なことだと思うのです。聞くということは「その人そのものを聞く」ことです。それがひとり分のスペースしかないはずの狭い自分をちょっと広げるような気がします。」

物語は小樽文学館を思わせる図書館を作品の空間の中心に置いて、小樽(という地名が出てくるわけではないが)の街の空気感に覆われている。この街に伝わる「ローズさんの呪い」という謎を追っていく謎解き型のストーリー展開である。「街をさまよう幽霊」は夜のアーケード街や学校や教会に現れたりするのだが、怪談的な怖さより、思春期の少女の内面の不安や孤独、成長といった要素の方が強い構成だと思う。

この北の街の中学校に転校してきた惟。

「放課後の音楽室に西日が射しこんでいる。静まり返った音楽室の床に惟の影が細く長く伸びている。

惟は部屋のすみに置かれたピアノのふたを開け、いすに腰かけて高さを調整する。目を閉じて一度深呼吸してから、弾きはじめる。

だれもいない部屋に惟のピアノの音だけが響く。ふだん心の中に閉じこめられているさまざまな思いが音になってあふれ出る。」

という書き出し。だれかがいる気配を感じ振り向くと音楽室のドアのガラス窓から見知らぬ少年がじっと見つめている・・・。さあ、なにが起こっていくのであろうか。

澤井さんは、遠慮しておられるのかあまり自分の本のことを言われないようだから、いらぬお世話かもしれないが、ぼくが代わって紹介、宣伝してみることにした。もし興味があったら書店の児童書コーナーで手にとってみてください。

同窓生の皆さんも、静修の怪談話をアレンジし、想像力を膨らませて怖い物語を書いてみませんか。

#小説・児童文学(7)」への22件のフィードバック

  1. 澤井先生の著書(内容を読んでない…)から哲学的な雰囲気を感じ取りました。単に怖いだけではない奥の深さに益々読書欲が刺激されました。

  2. おはようございます。「赤いペン」、amazonにて購入致しました。

    澤井先生は思春期の年頃の人達の気持ちを、肌で感じてこられた部分もあるでしょうから、何かエールのようなものを届けたいとのお気持ちがあるのかも知れませんね。

    私が高校生の頃、角川映画が全盛期で、薬師丸ひろ子さん主演の「ねらわれた学園」がありました。
    原作の小説とは少し違ってますが、主人公は超能力的なものを使えるのですが、それは感受性が強い主人公の特性と、思春期特有の心の揺らぎがもたらしたモノ的な説明だったような気がします。

    「赤いペン」の到着、楽しみです。

    • おぉ、さっそくネット購入ですか!
      林さんも想像力を膨らませて何か物語を書いてみたら?!いつも洞察力のあるコメントしてくれるので面白いものが書けそうな予感がします?

  3. むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは南校へ、おばあさんは静修へ行きました。おじいさんは南校で最下位の成績。おばあさんは静修でトップの成績。
    おばあさん「私はトップよ」
    おじいさん「最下位でも南校じゃわい」

    スポーツの場合、チャンピオンチームに入部しても試合に出られないのならランク下げのチームに入り試合に出られる可能性有りのほうを選ぶか!?
    ということがある。あなたならどっちを選ぶ?
    怪談話しじゃなくてすいません(笑)
    まだまだ青いペンより

    • もう物語を書き始めましたね(笑)でもまだまだ、青いペン✒️?(笑)
      これは鶏口牛後という諺ですね。(鶏口となるとも牛後となるなかれ)

  4. むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました
    あるとき、おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこーどんぶらこーと、おおきな桃が流れてきました、しかーし、おばあさんは桃がだーいキライだったので、桃を拾いませんでした
    桃は流れていってしまいましたとさー

    ↑は子供を寝かしつける時にせがまれて昔話をよく話していたんですが、ある日面倒くさくなって↑の話しをしたわけです
    違うよーちゃんとしたお話してよーと怒られましたねー、あれー違うってわかったー(笑)

    勇らんどさんの質問・・・スポーツはしなーい、じゃなくて、今何かを選ぶんだったら、チャンピオンチームで学んでみたいかなーと思います

    • あら?桃を拾わなければ桃太郎の話が進まないですね(笑)どうやってアレンジしたのか知りたいです!

  5. むかしむかしのアレンジ、林さんも作られていたのですね!めんどくさいからの発想が逆におもしろくできましたね(^w^)
    あと質問にお答えいただきありがとうございます
    (⌒‐⌒)

  6. 澤井先生の本面白そうですね。明日本屋さんに行って探してみようかな。
    鹿に乗る2代目は、う~ん、、昔の先生しか思い浮かびません。
    勇らんどさん、、私は運動音痴だからどちらも選びません(笑)
    スポーツじゃないのならチャンピオンチームかな何事も結果よりも過程が好きです。

    • 澤井先生の本がこのホームページの課題図書になりそうですね(笑)是非、読んでみて下さい!

  7. ライン仲間からコメントいただきました!

    「赤いペン」「ローズさん」は、主人公と一緒にウワサや謎を調べて行くストーリーです。(ネタばれ?)
    真実に辿り着いて行く中に登場して来る人たちの生き方に触れて、不思議な、それでいて温かい気持ちになりました。
    澤井さん、3冊目楽しみに待ってますよ!

  8. 幸子さん質問にお答えいただきありがとうございます(^-^)本屋にも行ってみますか?本屋に行くと必ず!?催すものがあるんですよね。なぜだろうとずっと思っていたら本の匂いがそうさせるようなことを聞いたことがあります。本屋は体の便通も良くしてくれる場所ですね!便所紙の歌、便秘の幽霊!?息子さんのでっかいウンコ(笑)トイレ話しもけっこうあったものですね(笑)
    本かぁー本ねー・・・自分読めるかなぁ
    できるかなぁ・・・ひとまずみなさんの読書感想文お待ちいたしております(^w^)

    鶏と牛がなんだって?ことわざ??明日調べたいと思います?✒

    • 同窓会のホームページって勉強になるでしょ(笑)漢字も結構覚えたことと思います!漫画本以外の読書もするようになるかなぁ(笑)

  9. 昨日の夕方。。
    赤いペンとローズさんを購入しました。

    赤いペン…。
    最初は…夢中で読んだ、赤川次郎、新井素子、星新一みたいかな?と…
    中学生だった頃の私に戻り、読み始めました。

    数ページで、すっかり入り込み…知っている街並みが見えてきて、本の中から微風が吹いてきたような。
    気がつくと、目頭が濡れていました。

    コレ、映画になりますよーーー‼️

    感想は、他の方が読み終わったら…茶話会を開き、
    澤井先生を交えて‼️なんて、企画、どうですか?

    余韻に浸りたいので、
    ローズさんは、
    明日にします。

    • 赤いペン、読後感は凄い手応えあり!「よっちゃん」の感想コメントで、口コミが拡散しそう、かも??
      澤井先生、このホームページ、見てくれていると思いますが…?!

  10. 今日本屋さんに行ったのですがありませんでした。
    で、予約してきました。早く手元にほしいです(*´ー`*)

    • まだ読んでいない人のために、今後の感想は控え目にお願いいたします(笑)

  11. 「赤いペン」は15日に届くそうです。読むの楽しみです。

    あっ、桃太郎の適当話しは桃は流れていってしまいましたとさ、おしまい、なのです。
    なので、ちゃんと話してよーとお叱りをうけたわけです。

    学校を舞台にしたミステリーで、「六番目の小夜子」ってありましたよね。
    大人だったら、気のせい、勘違い、見間違いとかで終わってしまうところを、ある意味恐いもの知らずで進んでいけるのも、思春期の心の揺らぎなのかなーと、ここ数日思ったりしています。

    • 「六番目の小夜子」、知りません……?これって知っている人多いの?

  12. ずいぶん盛り上がってますね(笑)赤いペン読まなかったら置いてきぼりくらいそうな・・・(^_^;)3分でわかる『赤いペン』ないかな?(笑)

    • あー? この物語。
      3分で説明が、出来るけど…3分では語れない…(笑)
      ネタバレになってしまうから、説明出来ない(笑)
      読んで〜〜(笑)
      字が大きいから読みやすいよ。

      水溜りと言う評価を引用するならば。

      誰にでもある、大人になってからの…記憶の水溜り…。と言う言葉がぴったりな物語です。

      本当に、映画になってもいいような気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です