#入試説明

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私立高校教員の大きな業務の一つに、生徒募集の仕事がある。年に数回、担当する中学校に出向いて、静修の教育の特徴や入試制度の説明、学校公開や入試説明会の案内などを行なうのである。生徒募集ポスターの掲示やパンフレット類の配布をお願いしたりもする。

ぼくが最初に担当したのは、千歳、恵庭、北広島地区の全中学校であった。通常は中学校の進路指導主事にアポをとって、通常の授業の隙をぬって訪問するのであるが、その頃は担当していた中学校数は非常に多かったので、中学校の先生の都合に合わせていたら何日かかるか分からないので、まず、高速を使って千歳に入り、地図を片手に一校ずつ回り、だんだん札幌に近づいて行くというコースをとった。進路指導主事の先生が授業中だったり不在の時は、3年生所属の先生のどなたかに対応してもらった。

その時の失敗話。大曲から北広島に行く途中にある学校であった。学校名は忘れたが、ある中学校に行って(当時は今のように出入りが厳重ではなかったから、入り口から入って職員室に直行できた)、そこにたまたまいた先生に「静修高校から入試説明に参りました入試委員の妹尾と申します。進路担当の先生にお会いしてお話させていただきたいのですが」と名刺を差し出した。一瞬怪訝な顔をされたが、「ちょっとお待ちください、担当のものを呼んできますから」と、そこにあった小さな応接椅子に座って待つように促された。待つ間、職員室を見回した。するとそこに「6年生」とか「4年生」と表示されたプレートがぶらさがっている。「えっ、どういうこと?」と混乱し、狐につままれた気分。やってきたのは、教頭先生のようであった。「どういうご用件でしょうか?」「あのー、6年生ってどういうことなんでしょう」「えっ?」。そこでぼくは了解した。そこは中学校ではなく、小学校だったのである。ひたすら、頭を下げて「とんだ勘違いをしました。学校を間違えたようです」。相手の先生は笑って説明してくれた。以前、この校舎は中学校だったのだが、統合で中学校は移転して、その元の校舎は、今小学校として使われているのだとのことであった。「大変、失礼いたしました」と職員室を後にしたのだが、職員室から笑い声が聞こえて来たような気がした。ぼくが使っていた地図は10年以上前のものだったのである。

教員が中学校に行くのと逆に、受験予定の中学生や父母に学校に来てもらうというシステムもある。学校公開とか入試説明会というやつである。学校公開は年に2回秋口以降に実施されていた。最初に体育館で全体説明をして、その後は各自自由に学校内を見学してもらうという形である。模擬的な授業公開やクラブ見学や体験などが用意されている。時々、卒業生だという方が中学生の娘や息子と一緒に来られていて、何度か話をしたことがある。

同窓生の方の中には、卒業以来一度も静修高校に入ったことがないという方も多いのではないか。中学生のお子さんがいる方、あるいはそうでなくても、冷やかしでもいいから今の静修高校を覗いてみるいい機会ではないかと思う。校内をうろうろしてみれば、知っている先生に会えるかもしれない。校舎のあちこちに3年間を過ごした青春の記憶のかけらがみつかるかもしれない。今年の学校公開は、9月22日(土)と11月3日(土)で、それぞれ9時から11時半まで行われるようだ。

11 thoughts on “#入試説明

  1. 「職員室から笑い声が聞こえて来たような気がした」、私だったらしばらく立ち直れないくらい衝撃的なことですが・・・。 妹尾先生はこの出来事を笑い話にするのにどのくらい時間を要したのか気になります(笑)

  2. 生徒募集も先生の御仕事なのですね。

    一生懸命な妹尾先生の姿に
    笑っては失礼かと
    小学校の担当の方々も堪えたでしょう‼
    職員室の空気が伝わります。

    笑って思い出エピソードとして
    引き込まれる文章に・・
    妹尾先生ファン又々増えるでしょうね❤

    • 本当に文章に臨場感があって引き込まれますね!また思い出し笑いをする人が増えるかも!😊

  3. 元中学校と10年前の地図ということで、地元ではない限り小学校に変わってしまっていることは気づかないかもしれませんね💦💦
    思い込みって気づかないんですよね💦💦
    でも妹尾先生らしいと言えばらしいかもしれません(*^^*)
    自分の場合、部活の話しになってしまいますが自分がまだ中学の時、小澤先生からラブコールを何回も何回も受けいくつかの高校から最終的に静修に決めました。あの時の小澤先生は必死さと優しさが溢れ出ていました。
    自分は小澤先生と出会えて本当に良かったと思っています。この場をお借りして感謝の言葉を述べさせていただきました。

  4. あーーー‼️
    わかります…地図と現場が変わっているの…💦
    観光関係の職でしたが、現役の頃…あちこちに、新しい道路が出来たり、高速が延びたり。
    研修中に自分で作成した路線図は、2〜3年経つと…案内する名所の目印が変わっていたり…消えていたり…しかも、逆を向いている為、過ぎる景色を見て先の景色を案内する。その為か?今でも、右手を出して左と言ってしまう。
    自分だけの目印が消えていると、焦りました💦
    ツアーにも、洋服と同じように流行りがあるので。研修で行った場所が、翌年からはツアーから消え…数年後、ブームが来る。銅像や石碑の位置が、移動していたり…道路やトンネル工事が終わったら、看板の付け間違いで、滝の名前が逆になっていたり…似たような名に変わっていたり。なので、10年前の地図は、浦島太郎が玉手箱を開けるのと同じくらいの年代物だったと…(笑)
    いつでも、妹尾先生の側には…笑神様がくっついているのですね〜〜‼️

    • そうなんだ!10年前の地図は浦島太郎の玉手箱として絶対信用してはいけないと心得ましょうね、みなさん😅

  5. これ何時買った物だったかなーの地図は、今は危険なのかも知れないですね。
    Twitterで静修の学校説明会の様子が沢山アップされてて、中々楽しいですよー

    澤井さーん、来年小澤先生の作陶展ご一緒しませんかーと、私もラブコールをおくっておきまーす(笑)、優しいおじいちゃんになられてますよ。

    私も卒業してから、自分の同期会の幹事をするまで学校には行ってませんでした。
    学校に入って、もう平成なのに、ここは昭和かーと思ったこと、共学になったことは勿論知っていたのに、男子の姿におぉーと思ったこと、中々楽しい体験だったと思ってまーす。

    • 青春の記憶のかけらを見つけに母校を訪れて見るのも楽しい体験だそうですよ。未体験の方は是非とも !☺️

  6. 林さ~ん!今年の小澤先生の展示会に行ってこられたのですよね?(^-^)
    実は加藤さんからもそのお話しを伺っておりました(^-^) 本音は行きたいし小澤先生に会いたいのですが・・・。 まだまだ自分の心構えができていません💦💦 小澤先生の元気なお話しや加藤さんから頂いた写真だけでも胸いっぱいになっています!
    小澤先生の小鉢、宝物にして欲しいですが
    (*^-^*)

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