#七人の侍・荒野の七人・そして静修版荒野の用心棒(2)

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3階の生活部室(現在は生徒指導部室)に一報がもたらされたのは、昼休み、午後1時を回ったころである。美津屋の冷やしタヌキそばをすすっていた問谷(以下敬称略)が受話器をとった。「五階のトイレから煙が出ています。複数の生徒が煙草を吸っているようです。北校舎から見えます」との女性教員からの通報。「がってんだ」と古屋が部屋を飛び出し、歳に似合わぬ速さで階段を2段飛ばしで駆け降りる。3名のふてくされた様子の女子生徒が連行されてきた。応援に長谷川が駆け付けた。「またお前らか。一人づつ話を聞こう。まず、お前。向かいの部屋に来い」と長谷川。「あんまり、手を掛けさせんなよ」と言いつつ、「まあそこに座れ」と問谷。「面倒を起こしたら駄目だべ。昼飯はもう食ったのか」とやさしく古屋。

その時、再び電話の音が鳴り響く。「体育館が大変です。仲間を助けようと不穏な動き。ぞくぞくと生徒たちが集結してきます。木刀やチェーンを振り回しています。カミソリを手にしている生徒や、メリケンサックを装着した生徒もいます」と先の女性教員の緊迫した声。北校舎側体育館入り口からなだれ込んできたのは、くるぶしぐらいまであるスカートの、いわゆる80年代スケ番スタイルの女生徒たちであった。ウンコ座りで下から見上げてすごんでいるやつもいる。古屋はすぐさま生活部員の花田、谷浦、大沢、真田、平田に応援要請した。問谷はすぐさま向かいの取調室に飛び込んで、「長谷川さん、時間稼ぎしてください。その間に対策を取りますから」。「よっしゃ」と階段を駆け降りる長谷川。長谷川は体育館ステージに上がり「これから校歌練習を始める。準備はいいか」。「あほか、なんで今、校歌なんじゃい」という罵声をものともせず、「♪藻岩の高嶺、の最初が大事だ、大きく口を開いて、モ~。もう一回、モ~」つられてスケ番たちが「モ~」。チェーンがじゃらじゃら。

(・・・続く)

15 thoughts on “#七人の侍・荒野の七人・そして静修版荒野の用心棒(2)

  1. なんじゃあ、こりゃあ!設定が無茶悪茶!話がどんどんエスカレートしますよ(笑)

  2. おもしろい!さすが妹尾先生(o≧▽゜)o
    単行本にできそうな!『静修BLUES』
    次の展開楽しみです!

  3. すごい、、読みながら頭のなかで映画のように先生たちが動き出しました。(笑)
    在学中、下校のときに門の前にいたつっぱり兄ちゃんが乗ってる車にこれまたつっぱり姉ちゃんの生徒たちが乗り込み、止める先生たちを振り切って車が動いたときに、先生たちが一台の車に乗り込んで追いかけたのを思い出しました。先生たちはお話に名前が出てる先生たちでした(笑)
    待ちきれません、、早く続きが見たいです。

  4. 三年間のうち部活が休みになったのは記憶として2回ほど(笑)
    幌平橋の駅まで静修生でいっぱいの道。
    バスケ部で固まり帰っていたら族車から
    「おまえら でかいぞ!」 と叫ばれたことがありました(* ̄∇ ̄*)

  5. えっ、取調室、えっ、静修警察?・・・西部警察なら知ってますけどー年バレルわー

    長谷川先生も怖いと評判でしたが、私は音楽選択でしたが授業の時は怖くはなかったですね、でも確かに声も大きくて、よく通って、そんなんじゃダメ、もっとお腹から声を出してーって感じで、引き込まれるような指導でした。
    長谷川先生の活躍で時間稼ぎは出来るのでしょうか?ドキドキです。

  6. 先生の表情を思い浮かべて
    又々引き込まれるように
    読ませてもらいました✨

    映画の宣伝CMみたいですね‼
    続きが楽しみ~🎶

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